道院からのお知らせ

2022年10月末 道院長から一言

合掌、晩秋の候、ご健勝のこととお慶び申し上げます。

秋も深まり紅葉の綺麗な季節ですね。コロナ感染状況も第七波から落ち着きを見せ始めています。そろそろ、外出も気持ち良いですよね。

さて、「百尺竿頭に一歩を進む」という言葉が禅宗史書(伝灯録)にあります。

意味は、「百尺の竿の先に達しているが、なおその上に一歩を進もうとする。すでに努力・工夫を尽くしたうえに、さらに尽力すること。また、十分に言を尽くして説いた上に、さらに一歩進めて説くことの例え。」と訳しますが。私は以前箱根の禅寺の和尚様から聞いた話では、芦ノ湖に自ら飛び込んだ犬の話をして頂きました。「湖畔から先に行けば水に落ちるにも拘らず、犬は自ら湖に飛び込んだ。それにより新しい世界・宇宙を知ることが出来たのです。」竿の先を湖畔に例えて竿の先に居れば落ちないが、そこから先に進めば、竿がなく地面に落ちる。「限界を自分で決めつけないで自ら新しいものに挑戦する・一歩踏み出す勇気が大切だよ。それにより新しい世界が開けるのです。」と言われたように思います。秋晴れの一日、勇気を出して、行動してみませんか。

結手(土屋)