道院からのお知らせ

2024年9月末 道院長から一言

合掌、秋月の候、暑さ寒さも彼岸までと良く言ったものですね。

ひと頃の暑さも一段落した感があり、朝晩は涼しくなってきました。皆さま季節の変わり目です、引続き、お体ご自愛下さいませ。

さて、先日、北京オリンピック出場の石黒由美子さんの講演を聴かせて頂きました。

石黒さんは、小学2年生で交通事故に遭い、目が見えない・耳が聞こえない・記憶障がいの中で、オリンピック出場を目指し、お母様から常に「由美ちゃんなら必ずできる」と前向きな声掛けと全面的なサポートを受けて、「夢をあきらめない」で目標を成し遂げたと言うお話でした。

但し、単なる成功物語ではなく、突然に障がい者となり、母親が娘に全面的な看護の必要性から、弟妹さんは犠牲を強いられ、家族が壮絶な10年間を過ごす中で、子どもを信じて、ポジティブ思考なお母様の凄さに驚きました。その弟さんは医師になり、妹さんは弁護士になっている凄い家族です。

苦境に立たされた時、その人の真の実力が分かると言います。開祖宗道臣先生は、「人人人、すべては人の質にある」と言っています。「疾風に勁草を知る」、私も人間力を高めて行きたいと思います。

                          結手(土屋)