道院からのお知らせ
2018年9月 道院長の一言
合掌、9月に入り1日は二百十日(にひゃくとおか雑節)防災の日、8日は「白露」(はくろ二十四節気・期間は22日迄/暑さの収まる時期)を迎えますが、引続き猛暑と台風に用心し、夏バテ対応にも留意しましょう。自宅・家族・自分を大切にしよう。
さて、スポーツ界でパワハラ、組織の有力者による傲慢運営が問題となっています。武道もスポーツ化し大会・試合での勝利・結果のみに拘った技術修得に努めることは同様のことが懸念されます。又、若い一時期のみの活動に限定され、生涯に亘って行うことは体力とそれ以外の要因もあり難しいと思います。
大会入賞だけに拘る大学生拳士が社会人になって続けられないことにも相通じることかも知れません。大会での表彰は一時的なもので人生の成功者とは言い切れません。但し、その経験を活かして他の人の役に立ち、自分(人格)も成長出来れば大変有意義なことです。然し残念なことに勝利のみに拘った修練を積んだ場合の成功者は少ないのではないでしょうか。
伝統校におけるパワハラ、成果至上主義の人事考課、家庭内暴力・・・自分の尺度で相手の気持ちを尊重せずに結果のみを求める。問題となっている総てに共通することではないでしょうか。
道場心得の一つ「脚下照顧」とは靴を揃えるだけでなく、自分の心、姿勢をも顧みることです。常に正しい考えと正しい目をもって謙虚に自分を見つめ直したいものです。 結手